ネイチャー写真専門のアジア圏限定フォトコンテスト、
『Nature’s Best Photography AISA 2018』(以下”NBPA”)OCEAN部門で、Highly Honored(=優秀賞)に入賞しました。
リンクはこちら。
今回は自分にしては長文です(笑)。でも途中で読むのをやめないでください。
このフォトコン、前身の『Nature’s Best Photography JAPAN』の時から応募し続けていました。
2013年:初エントリー。この年は箸にも棒にもかからない。酷すぎて思い出したくない。
2014年:1点だけセミファイナル審査に進んだものの、敗退。
2015年:NBPAになり、ここでまた1点セミファイナル止まり。
2016年&2017年:共に一次審査止まり。
NBPA2018は、
Wildlife
Landscape
Bird
Ocean
Smallworld
Movie
Junior
LumixAward
SIGMAAward
の全9部門。今年からJuniorとSIGMA Awardが追加されたらしい。
今年は約9,000点の応募があったらしい。各部門に満遍なく応募があったとして、一部門約1,000点ほどになる。その中からセミファイナル審査に300点が進み、Award2賞以外の各部門で最優秀賞1点と優秀賞5点を入れて6点ずつ、合計40数点が入賞となる。
一部門で入賞できる作品数の割合は、部門毎の応募作品のバラつきがないと仮定すれば、6÷1,000×100=0.6%・・・か?
上位への門は狭いと実感。
このフォトコンは25$毎に20点ずつ応募可。公式WEBの入稿システムからデータをアップロードする仕組み。ただし、エントリー時点では解像度72dpi、データ容量を5MB以内にする必要があります。
自分は20点応募のうち、
3点がセミファイナル審査に進みました。
そのうち1点が入賞したわけですが、他2点は珍しくマクロ写真。
これらは結果的に選外だけど、セミファイナルにマクロも選ばれた事実はとても嬉しい。
セミファイナル審査以降は高解像度データ(TIFF)とRAWデータ、撮影データおよび撮影情報(説明文)の提出が必要になります。
私は常にRAW(最近は+JPEG)で撮影していますが、それはこういった海外のフォトコンテストで提出が必要になるから、というのが理由の一つです。
RAWでの審査の意図は、ノイズやダスト以外の大きな除去処理をしていないかのチェックだと思われます。さらに、RAWの提出によってその作品が本人のものであることの確認を兼ねているのではと勝手に推測してます(普通に考えて、RAWファイルを他人に譲渡することはまず無いですから)。
ここでひとつ。
RAWデータでの審査というのは日本のフォトコンではまだ見たことがありません。私の知る限り、有名どころでは皆無です。
なぜ日本のフォトコンではRAWデータの審査をしないのか?
あくまで完成品(印刷物)を評価の対象とすることを是とする文化なのか?いやいや、WEB応募も増えてきた。
少なくともネイチャー系写真の審査において、NGレベルの編集を行っていないことの証左としてのRAWデータ審査は必須だとは思いますが、どうなんでしょうか。
何でも結果より過程を重視する傾向の強い日本において、こういうのって妙にちぐはぐな印象を受けます。
うーん、RAWデータでの審査については、別途記事を書きたくなるテーマかも・・・。
さて、今回入賞した写真ですが、見ての通りマンタです。
ちょうどマンタの一群が螺旋を描きながらこちらに向かってくるところを待ち構えて、先頭のマンタの形が一番美しく、かつ躍動感が出るであろうタイミングを狙ってみました。
得意の縦構図による撮影で(笑)
そういえば自分のフォトコン入賞作、縦構図多いな。
縦構図好きなんだよなぁ・・・なんでだろう。
このシーンを見せてくれたオーナーガイド及びスタッフの皆様に大感謝です。アタックできる最後のチャンスを見事にものにしてくれました。
ご一緒させてもらったゲストの皆さんにも感謝です。
この作品についてもうちょっとだけ。
トリミングはしてません。構図はできる限りかっちり決めて撮る派です。その方が気持ちいいから(ノートリを誇るつもりは毛頭無いです。トリミングはやるときはガンガンやります)。
あと、よく写真に求められると言われている『ストーリー』も特に無いです。少なくとも自分はそんなもの考えて撮る余裕なんて無かったし。
ただただ、力のある瞬間を捉えたかった。それだけ考えた。
この世のどこかで、自分の写真を見てくれる誰かが何かしらのプラスの感情を抱いてくれれば、それでいいです。
何はともあれ、びっくり一発芸的な作品ではなくポピュラーな題材で撮った作品で入賞できたのは本当によかった。おかげで自分の写真のレベルも上がっていることを確認できた。
5年で6回挑戦しつづけて来て、なんとなく入賞できそうな写真っていうのも見えてきたような気がする・・・と思う・・・(笑)
ただこれ、”WINNER”じゃないんですよ!
真の勝者は各部門一人ずつ。
私自身は”広義の敗者”だと思ってます。まだまだ精進が足りませんね。
最後になりますが、
NBPA2018では7月31日に東京芸術劇場で授賞式、翌8月1日〜5日までは同所で入賞作品の展示が行われます。
全てが初体験なので、今から緊張してます。その様子もいずれまたブログに書くつもりです。
展示期間は短いですが、無料入場券をたくさん貰えると思うので興味がある方には差し上げます。見に来てくれたらめっちゃ嬉しいです。
ワシントンD.C.のスミソニアン博物館でも授賞式をやるんですが、さすがにその旅費は出せないかなぁ。行ってみたいけどさ・・・部門トップ以上を獲ったら行こう。
ダラダラと書きましたが、今回はこのくらいで。
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