いつだったか、写真関係の調べものをしていたときにその某掲示板の記事が目についた。
『マキシマムスライダー』なる単語。
なんぞや、それ?
明確な定義についてはよくわからないが。
どうやら、現像時にパラメータをプラスかマイナスに振り切っているような状態のこと?を指すようだ(間違っていたら指摘をお願いします^^;)。
例えばLightroomで言えば、彩度+100とか。ってことか。
現像ソフトの各種スライダーをMAXまで振っているから・・・・なんだろう。
で、それがその掲示板ではあまり『好ましくない』ものとして揶揄されている。
ただ、この掲示板の住人の言っていることは殆ど『嫉妬』だと思われる。
某有名カメラ部の有名アマチュア写真家達の作品にそういう傾向が強い(らしい?)ため、僻んでいるのだろう。
正直、息を呑む写真ばかりでびっくりする。全員プロなんじゃない?って思う。
ぶっちゃけ、自分で撮影した写真をどう現像しようが勝手である。
もちろん、それを批判するのも勝手である。賛成派と反対派で争うのも勝手。
良いも悪いもない。
写真って、自分で愛でるものと他人に見せるものがある。
前者なんてもう、殆ど自慰行為に近い。勝手にやってればいいと思う。
自分が楽しければいいんだから。
他人からしたら世の中的には存在しないも同じなのでここではこれ以上言及しない。
ただ後者の場合、ちょっと話が複雑なんじゃないかと。
他人に見せるものとして、まず自分の感性を思うがままに表現することはとても大事なことなので、表現者としての側面を考えればこれはもう自由にやってくださいということになる。
しかし、例えば風景や自然写真などで、華美に表現された写真を見た第三者が「ここに行けばこんなに素晴らしい光景が見られるのか!」と思ったとして、実際にその場所に行った時、写真にある程度の含蓄がなければ、
「えー、写真と全然違う!!がっかりだ!」
という感想になる。
現実が虚構(作り物)に負けてしまうわけだ。
実際に見た光景に対しての失望感たるや、想像に難くない。
そんな画像を見て実際に現地に足を運ぶ人たちのことを考えると、とても残酷なことをしている、と言わざるを得ない。
もちろん、写真だけ見て実物を見ない人もいるから、全員が失望するわけではない。
もっとも、撮影者としては現像以前に「私にはこのように見えました」となるので、それをどうこう言うこともできない。色の見え方感じ方、人それぞれである。
人間は視覚で簡単に騙される生き物だから、現実よりちょっと華美にしてしまえばすぐ視覚とともに意識も持っていかれる。かつワガママなものだから、事前に得た情報と同じかそれ以上を現実に求めたがる。
そこで思うのは、
ある分野において、基本的に人の手では変えられない光景(風景とか生物など、通常アートの対象となり辛いもの)から得られた画像をいかようにも改変することができてしまう環境が整っている場合、それを表現する側の責任っていうのは、少なからずともあるんだと思う。
写真を全くやらない人からしたら、写真で見た光景に憧れてしまう。
でも現実は違う。それじゃあまりにも酷だ。
だったら、せめて作品には一言添えてあげてもいいかなと。
『これは撮影後に一部色味などの追加処理を加えております。』みたいな。
自分は、
自分の作品を見た誰かが、「ここに行ってみたい、見てみたい」と思い、
かつ「写真通り、いやそれ以上の素晴らしい光景だった」と言って欲しい。
だって、写真より現実の方がショボかったら悲しいじゃないですか。
ああ、ちょっとなんだか何言ってるんだかわからなくなってきた・・・・。
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