National Geographicの写真家達が審査員を務める、”Ocean Photographer of the Year 2024”で私の作品がファイナリストに選ばれました。
今回の作品は鹿児島県にある硫黄島近辺の海域で見られる”水中オーロラ”です。
硫黄島は火山島で、島から流れ込む硫黄成分によって水中がオーロラのような色になることがあります。
(実際は言うほどオーロラっぽいわけではなく、赤〜オレンジ色っぽい感じですが、現像ですこし弄るとかなり綺麗になります。)
ただ、あくまで水の状態の変化の一つにすぎないため、作品としてどこまで他人と差別化できるかを考えなければなりませんでした。
水中の状態自体は色が変化するだけなので、それ自体は世界の他の海でも似たようなことは起こるでしょう。
この手の作品には明確なシンボルが必要で、それが魚であったり海獣であったりするわけですが、この水の中ではこれと言った生物は発見できませんでした(ちいさなウミガメはいましたが)。
となると、ここは一つダイバーにモデルになっていただくしかない。
しかも、肖像権の問題もあるため本人とわかる状態にはしたくないし、身に付けている器材のメーカーロゴもできれば写したくない(商品背の宣伝ではないのでむしろノイズとなるため)。
となると、シルエットで撮るしかないのです。
と、ここまでは絶対条件。大事なのはここから。
ダイバーをモデルにして撮影するときによくやりがちなのが、ポージングをした状態で撮影すること。
それ自体は全く問題ないのですが、「演出してる感」がどうにも苦手で・・・よほどの意図がないかぎり、私はやりません。誰かがポージングしてても多分撮らないです(笑)
普段私は自然体っぽく見せたいので、美しく泳いでいるところを撮影することにしています。
となるとやはり被写体は泳ぎが上手いガイドさんになるわけです。できれば高身長で手足が長いほうがいいですが、男女は関係ないです。
今回のガイドさんは、泳ぎが上手なだけでなく綺麗で、これは最高のワンポイントになると判断しました。
島から流れる硫黄成分は岸に向かうほど水深が浅く、硫黄成分の色が濃くなり、透明度が下がります。
そこで、ガイドの折り返しでボートに向かう、つまり沖側に向いたときに本気の撮影開始です。
岸側から沖を見た方が水の青く透明度の高い部分を見ることができます。
ここまできたら後はガイドさんの泳ぎの姿勢が自分的に美しいと思った瞬間を狙うだけです。
可能であれば、吐いた空気が残っている状態の方が動きがあって好みです。
残りは現像で対処です。
オーロラと言っても実際は本当に空のオーロラのように極彩色な感じではないので、
硫黄成分の濃い部分、少し水深を下げて黄色っぽい部分、更に下げて緑色の部分、
最後に海水のみの青い部分、で分けてそれぞれの色を少しだけ強調すれば概ね完成です。
部分的にマスクをしたり、周辺光量の調整やノイズ除去はあまりやっていません。
センサーゴミと水中の浮遊物は消しています。
このコンテストは画像編集に関して細かいルールがありませんが、これ以上の処理は加えまえんでした。
現時点ではあくまでファイナリストなので、順位が決まっていません。
最終結果は9月12日に発表されます。
前回はファイナリスト止まりでしたので、今回はさらに上に行ければいいのですが・・・。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | ||
DAISUKE KURASHIMA was born in Nagano-City,Nagano-Prefecture,Japan.
Started scuba diving and underwater photography in 2011. After working for a system engineer for several years, now currently working as an underwater photographer.

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