自分の実家の周りには、桜の名所が多数存在する。
前回のブログでも触れた、『大日向観音堂の夫婦枝垂れ桜』もその一つなのだが、4月も20日を過ぎたころ、さらに標高の高い場所で次々と見頃を迎えた名所を訪ねた。
信州北部の桜の名所のうちでも、上高井郡高山村は特に桜が集まる地。
この春訪れたこの村の桜は以下の通り。
『和美(なごみ)の枝垂れ桜』
樹齢は100年そこそこと、村内の枝垂れ桜では若い方であるが、ご覧の通り実に立派な桜である。
この桜の所有者は、私有地にも関わらず来訪者に対して非常に寛容で、夜はライトアップのほか、今年は初の試みとなる花火も実施した。今回は風邪が強く花火が流れてしまったが。
夜も基本的には何時までいてもいいそうで(笑)、私はライトアップ終了後に星とのコラボで深夜まで撮影した。
若い桜なので、これからも何世代も楽しむことができるだろう。
個人的にはこの村で一番気に入った桜である。
『水中(みずなか)の枝垂れ桜』
高山村の五大枝垂れ桜のうちの1本。樹齢は250年。
高山村でおそらく最も人気のある枝垂れ桜。平日休日を問わずかなりの人が訪れる。私が行った時は、駐車場は常に満車状態であった。
この桜、樹高22mで見応え充分。人が絶えないので撮影のタイミングを図るのは少々面倒ではあるが。
夕暮れ時は北アルプス方面の山々の稜線との組み合わせが美しい。
『黒部のエドヒガン桜』
こちらも高山村の五大桜のひとつ。樹齢約500年。
田園地帯の只中に立つ。信州の片田舎の雰囲気たっぷりのとても気持ちのいいロケーションである。晴れた日は長野の誇る名山、飯綱山、高妻山、黒姫山が見える。
田んぼに囲まれているため撮影ポイントは限られるが、駐車場は少し高い視点の場所にあり、引きで撮影するには丁度よい。
ただ・・・、すぐ近くに菜の花が群生しており、それを手前に桜・・・という構図で撮影したいのか、田んぼに入り込んで撮影する輩が実に多かった。
近くのプレハブで桜茶やお菓子をサービスしてくれている地元の方にそのあたりをそれとなく聞いて、私は菜の花越しの撮影はしないことにした。
『坪井の枝垂れ桜』
高山村の五大桜のひとつ。樹齢約600年。
直ぐ側に菜の花畑があり、車道からこの構図での撮影が可能。前述の黒部のエドヒガン桜を田んぼに入って菜の花越しに撮影するくらいなら、ここで撮影するべきである。
もちろん、近くまで寄ることも可能だが、桜の木の根本にはお墓があるのでそこは気を遣った。
桜までの道は以下の通り、菜の花畑を左手にして奥に桜が見える構図がとれる。
一声かけて、老夫婦をモデルに一枚撮影させてもらった。
ここに至る道は桜の季節は一方通行で駐車場も狭いので、運転には気をつけたい。
次に訪れたのは、高山村から20分程の、豊丘村というところ
ここの『弁天さんの枝垂れ桜』が最も興味があった桜で、開花の日をずっと待っていた。
ちょうど完璧な満開状態で程よく雲のある晴天、しかも平日に見ることができた。
樹齢は250年。
ここは高山村の桜に比べて圧倒的に来訪者が少なく、全方位で撮影もできる。
ここでは毎年ライトアップも行っているということだったので、夜まで待って夜桜撮影も行った。今年はたまたまこの村の出身の青年が『桜専用のLEDライト』なるものを借りてきて、それでライトアップをしてくれた。
今までは色温度の低いライトが用いられていたが、新しいライトで照らされた桜は、それは美しいピンク色に輝いた。
なんでも、これが日中見ている桜の色らしい(真偽の程は定かではないが)。
和美の枝垂れ桜・水中の枝垂れ桜・坪井の枝垂れ桜・黒部のエドヒガン桜:
弁天さんの枝垂れ桜:
http://www.suzaka-kankokyokai.jp/contents/midokoro/213.html
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