昨年に続き、今年も流氷下の世界を求めて羅臼に。
知床ダイビング企画さんにお世話になりました。
今年はばっちり接岸しており、期待してダイビング当日を迎えた・・・が・・・
透明度は3m、といったところ。場所によっては味噌汁のような感じ。
ウトロも含めて過去に経験の無いほどの悪さで、ガイドの青柳さんも「春濁りが来たような透明度」と仰っていた。
奥行きのある写真は撮れないし、頭上の氷は東の風で少し動く。撮影に夢中になりすぎるとガイドを見失う。
そんな環境だった。
ご覧の透明度(現像してやっとここまで綺麗にできたが・・・)のため、画作りもへったくれもない。そうなると氷に限りなく近づいて氷だけを撮影する感じになる。氷自体は美しいのでこれはこれで楽しいのだけど。
低気圧の影響で、初日は東風が強く吹き始めて2本目からは更に透明度が悪くなった。しかも、氷が大きく移動し始めて、2本目はエキジット口が氷で塞がれそうになった。水中からその様子を見て、出口がなくなったらと想像し、一瞬ゾッとした。
結局、このあと接近した低気圧のせいで海は大荒れ。
とても潜れる状況ではなくなり、今回は初日の2本で終了となった。
天気で潜れないことは過去にもよくあったが、今回はかなり運が悪い。
それでも自分はちゃんと接岸した氷の下を60分×2本は潜れたわけで、それ自体かなり喜ばしいことだ。
基本的には去年と同じなのだけれど、
・ネオプレンのドライスーツ(8年使ってペラッペラのサンファン。つま先からわずかに浸水。)
・上半身:The North Faceのアンダーシャツ、ユニクロの超極暖×3、ヒートベスト
・下半身:ユニクロの極暖×1、超極暖×2、Colombiaのズボン×1、ユニクロのヒートテック靴下×3
・ホッカイロを背中の肩甲骨の間&腰&お腹×1、脇、太ももの内側、つま先、インソールの計11枚。背中の肩甲骨の間、太ももの内側のホッカイロはかなり効果がありました。水中で温かいと感じるだけで、ものすごく心に余裕が出ます。
・フードはZEROの5mm。表ジャージ裏スキンの顔全面オープン。
・グローブもZEROの5mm、5本指。
これで1時間はいけます。終盤はつま先の感覚がなくなってきます。
去年の装備データはこちらを参考にどうぞ。
残念ながら低気圧はいわゆる爆弾低気圧となり、とんでもない暴風雪をもたらしました。
2日目からはクローズになり、観光船も出なくなったので、吹雪く前に暇つぶしの陸撮影です。
去年買ったNikonのP1000を持ってこなかったのを激しく後悔しました。
新型コロナウイルスの影響で自粛ムードが凄まじいです。
この遠征で出会った人たちにどんな感じか聞いてみました。
・羅臼のお宿のおかみさん
「キャンセル続出。特に日本人を中心に多い。羅臼の観光船は3月8日で終了となってしまいました(本来は15日まで)。」
→私と妻以外の宿泊者は殆ど見なかった。
・道の駅羅臼のお姉さん
「ぜんっっっぜんお客さんが来ない。普段なら観光バスでたくさん来るのに・・・。」
→実際、お客さんはゼロでした。
・中標津のタクシーの運ちゃん
「札幌雪祭りでかなり感染が拡がったみたい。地元の人には「コロナが危ないからやめた方がいい」という声もあったそうだ。」
帰りの中標津空港はただでさえ少ない乗客が更に少なく、50人も乗ってなかったような・・・。
ちなみに今回、新型コロナウイルス対策として事あるごとに除菌ウェットティッシュで防御しつづけていましたが、どうなることやら。
一刻も早い終息を願うばかりですが、まだこのウイルスの実態もよくわかっておらず、2ヶ月も経たないうちにここまで騒いでいる状況で、果たして観光産業、そしてダイビング業界は大丈夫なんだろうか?
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