SNSなどで『あなたの写真をください』的なお願いメールをいただくことがすごーく稀にある。
先日もそんなメールをもらった。メールをくれる人は、もちろんアカの他人。
ものすごく写真を褒めてくれて、むず痒くなるくらい嬉しいし、ありがたい。
しかし、問題はこの後。
先方は『個人使用だけなので(無償で)お借りしたい』と言う。
メールの文面であえて「借りたい」と言っている以上は「ください」では無いのだろう。
借りる?えっ??
そこで、私は過去数回においてすべてこう言ってきた。
『印刷物ならお渡ししますよ、もちろん費用はいただきます。』
こうなると先方もそれから一切反応しなくなる。
『借りる』というとことは当然『返す』義務が発生する。
そのデータをコピーしていた場合、返却時には全てその人の所持する記録媒体からは完全に削除するということ(厳密にはゴミ箱から消去するだけでは完全に消えたことにならないので、極端に言えば記録媒体の物理的・電磁的破壊が必須となる)です。
しかし果たして、例えば私が1年後に返してくれと言ったら返してくれるだろうか。
そして自分でコピーしたデータもちゃんとまとめて削除してくれるのか。
それは私には確認できない(まさか現地に行って直に確認するわけにもいかない)ので、相手を信用するしかない。
もしSNSのアカウントを削除してしまえばもう連絡がつかなくなるし、こちらとしては事前にメールアドレスや電話番号を聞いておくというくらいのことをしないととても信用できない。
顔も知らない友達でもない人・・・極端な話、そのアカウントの向こうの人間って、実在してるのかどうかも分からない。そういう存在に自分のものをそう簡単に貸せないよ。
商売に限らず、信用があって初めて物やお金の貸し借りができる。
どんなにネットの世界が広がっても、根本は変わらない(と思ってる)。
そんなわけで、データは渡せない。
こういうことを書いちゃうと「大げさ」「ケチだ」「自信過剰だ」「写真家気取りか」などとのたまう方々がいるかもしれないが、
自分が大金かけて撮ってきたものなので、それを守るのは当然の行為ってだけです。
なお、私がネットに上げてあるほとんどの画像にはおそらく
透かし入り
低解像度
ダウンロード不可
の処理のいずれかまたはその全てが施されいます。あしからず。
Leave a reply