長野県上伊那郡辰野町。
ホタル童謡公園へ初のホタル撮影に向かった。
ここに生息するのは殆どがゲンジボタルである。
ゲンジボタルは発光時間が長く、発光間隔が4秒型、3秒型、2秒型がいるらしい。
よって、移動・飛行するホタルの光の軌跡を撮影することができる。
今年は大発生するという予想通り、凄まじい数のホタルが乱舞していた。
無数のホタルが飛び交い、大きな木に登っていく。まるでクリスマスツリーである。
私が見た日は2万匹を超えていたそうだ。
なお、この写真は合成ではなく、30秒露光一枚撮り。
※ちなみに、どうやって数えているのかというと、『目視で一匹ずつ』なんだそうだ(笑)
実際に数えている人が居たので、確度はともかく本当のようだ。
この日は運良くホタルが高いところを飛び、空も綺麗に抜けていて星空とホタルを撮影することもできた。
個人的には乱舞ばかり撮っていてもごちゃごちゃしてつまらない。やはり少し空間を空けた構図が好きらしい。
ゲンジボタルは気温・湿度が高く、風のない曇った日によく飛ぶらしい。
別の日に撮影したこの一枚、
雲の向こうにうっすら見える月と、池の上を飛ぶホタルの組み合わせが情緒溢れてとても美しいと感じた。
結局この日は深夜2時まで元気に飛んでいた。
これほどまでの数のホタルに来年もお目にかかれる保証などないので、がっつり撮影した。
久しぶりに心踊る思いで過ごすことができた。
そうえいば、今回の撮影でたまたま隣で撮影していた人といろいろ話をした。
その人、全国をハイエースで回って撮影しているとか。プロではないとのことだが、写真を見せてもらったら凄まじいクオリティ。
自分の撮影の体験談や、某有名写真クラブの有名人の話とか、水中写真をメインにしている自分としては知らないことをいろいろ聞かせてもらった。
特に面白かったのは、その人、写真家全然分からないと・・・(笑)。
「他人の写真真似たってつまらないでしょ。」
・・・そりゃそうだね。
他人の模倣じゃそれは作品とは呼べないよなぁ。
ちょっと、ハッとした。
いやぁ、撮影話を聞いていて全く飽きないなんてあまりないけど、この人の話は面白かった。
縁があれば、いずれまたどこかで会うことだろうな。
最近は、一期一会を楽しんでいる自分がいる。
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