葉山は春濁りが始まっていた。
海藻ワイドを撮ろうと思ったが、日差しが弱く、今回は諦めた。
この時期のマクロ撮影は正直苦手だ。
浮遊物の処理が面倒だから。
こんなとき、根の壁に空いた小穴に潜むウミウシなんかが、浮遊物が写らなくて楽。
久しぶりにウミウシをちゃんと撮った。アカボシウミウシ、綺麗だ。
ところで・・・私は、写真から過度に浮遊物を消す行為を好まない。
個人的に水中写真をあまりアートとして捉えていない。
(どちらかというとドキュメンタリーとして扱いたいのだけれど。)
撮影場所に存在していたものはゴミだって大事な要素だと思う。
生息域に必要な要素なのだから、画の中に存在してもいいと思ってる。
だから、必ず敢えてゴミっぽいものがあったら少し残す。
まあ、こんな考え、受け入れられるとは思っていないけど。
さて、ダンゴウオ登場から2ヶ月近く経つと、いよいよゴマ粒のような彼らも、すっかり巨大化する。すっかり5mm以上にはなっていた。
で、でかい。でも、口の下に白いヒゲが生えてきたこの頃のダンゴウオもなかなか。
ぷりっとして、ふてぶてしい表情がとてもいいのである。
こちらも同じ個体だが、アヤニシキの上にふわっと乗った。
正面から撮りたかったが、岩が邪魔して撮れない。やむを得ず横から。
今年はダンゴウオはもう撮らないだろう。また来年、一期一会を楽しむとしよう。
今回はイノンの新型クローズアップレンズを試用させてもらった。
アンティスのポートだと少々ケラれる場合があるが、トリミングすればまあ問題ないレベル。
お値段等勘案して、フィッシュアイの貴族レンズと悩むところだ。
ま、私は貴族ではないので買うかどうかは全くの未定だが。
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